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保谷スーパーリアリズムクラス日誌Vol.1
写真と絵画の関係

 

こんにちは。Kitaike Art Schoolの講師を努めさせていただくことになりました、保谷真司です!

この度、当教室の講師として主に鉛筆画、スーパーリアリズムクラスを担当することになりました。私のクラスでは鉛筆を用いて写真のようにリアルな絵を描くことを目的とする授業を行います。

この日誌(Blog)ではスーパーリアリズムの教養や作家としての体験記、授業での様子をまとめていきたいと思います。

スーパーリアリズムにに興味のある方はぜひ参考にして頂き、よかったら無料体験に遊びに来てください。

早速ですが、当クラスではほとんど絵を描いたことがない方からプロを目指す方まで、幅広い生徒様に満足していただける授業を目指します。

元々私は学生の頃から絵を描いていたわけではなく、美術の学校で絵を学んだこともありません。絵を描くきっかけとなったのは『写真』であり、写真の学校を卒業後、カメラを扱う専門職にて培った知識を元に絵を始めました。

写真と絵画は一見別のジャンルに見えますが、実は共通する部分が幾つもあります。そこで今回は写真と絵画の関係というテーマでお話したいと思います。

リアルな絵とは?

写真のように描かれた絵を観た時、多くの方が

「すごくリアル!まるで写真みたい!」

こういった感想を述べます。

現在は写真や映像が身の回りに溢れており、それらを見ない日は一日たりともないのではないでしょうか。

写真というものはカメラとレンズによって像が光学的に作られている為、人間が目で見ている像に近い像が記録されます。その為、我々はリアルタッチに描かれた絵画を観て、同じ平面上で鑑賞する写真との比較をします。

「写真にそっくり描かれた絵だからリアル」
「写真とは違うからリアルではない」

写真というものをリアルさを決める一つの物差しのように捉えているんですね。しかしこれは大きな間違いです。

写真そっくりに描いた絵はあくまで写真に近い絵であり、リアルかどうかは別の話になります。どういうことかお話していきます。

写真は写真であるということ

皆様は普段、写真を見てどのような感想を持ちますか?

「わぁ、この料理おいしそう!」
「この猫ちゃんかわいい!」

ある程度綺麗に撮影できている写真であれば、このように写っている被写体に対する感想がほとんどであるはずです。写っているものが実在し、見ている写真はリアルな像であることが前提としてあるからこそ被写体に注目します。

『現実にあるものをカメラで撮っているんだからリアルなのは当然』

私達は生まれた時からこういった感覚が擦り込まれています。この擦り込みがあるからこそ、写真のようなな絵を見た時に「これはリアルだ」と感じるわけですし、写っているものに間違いがないと認識するのです。

しかし、これがそもそもの勘違いであり、リアルを理解する為の大前提です。カメラの歴史は絵画の歴史と比べるとはるかに短いですが、レンズ・フィルム・センサー等、写真の像そのものに影響する技術がこれまで進化してきました。

これらは全て『写真』というものがどれだけ人間の目で見たもの、つまり現実に近づけるかへの挑戦であると言えます。

写真家は写真と現実の比較、つまり実際に目で見たものと写真がどのように違うかを意識しています。写真家もカメラを作る側も写真に対してリアルな像を追求しているのです。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、写真はあくまで写真であり、目で見た像とは異なります。仮にモデルさんの写真を等身大にプリントし、実際にそのモデルさんの横においてもどちらが写真なのかは一目瞭然でしょう。

リアル=実際に眼で見る映像、とするならば写真そっくりな絵は一概にリアルであるとは言えません。むしろ写真とは違うからこそ、リアルと言える絵画もあるのです。

写真と絵画、それぞれのリアル

絵画の世界では『写実絵画』『写実主義』『スーパーリアリズム』等、似たニュアンスの言葉がありますが、それぞれ意味が異なります。

一般的にリアルさを追求した絵、つまり人間の目で見たような絵画を『写実絵画』と呼びます。

写真を元に描く『スーパーリアリズム』という絵画もこの写実絵画の一種ではありますが、私は根本的に異なる絵画だと考えています。

先述した通り、写真はあくまでリアルに近い映像に過ぎず、その写真を元に描くスーパーリアリズムは目で見たリアルにはなり得ないのです。

写真のような絵画を描くのであれば写真を見ながらそっくりに描けば済む話ですが、それ以上を求めるならば写真は参考に留めるべきだと言えます。

私は自身の教室で『写実』という言葉をなるべく使わないように意識していますが、これは教えられるのはあくまで写真のような絵を描く技術であり、写実とスーパーリアリズムを混同させたくないからです。

写実的な絵画は昔から多くの画家が目指してきました。

15世紀に油彩画法が確立されて以来、写実的に描かれた様々な名画が誕生しました。19世紀、写真が登場するまで画家は眼で見た像をリアルな絵画として記録したのです。

写真が普及している現在、記録としての写実絵画は役割を終えていると言えます。それでも多くの画家が写実的な絵を描くのは写実絵画に芸術的価値を見出しているからでしょう。

絵画は写真以上にモチーフの存在感を出すことができると言われています。

存在感は写実絵画において重要であり、特に油絵においては様々な技法や錯覚を利用し、まるでそれが存在するかのように描かれます。

それに対し、写真は絵画とは違うアプローチで映像を作ります。デジタルカメラでは光学的に得た映像を処理し、記録され出力される、つまり全て計算や科学に基づいて作り出されています。

画素、レンズの解像力やボケ味、画像処理エンジン、センサー、これらから作り出される映像は極めて精細・精密であり、人間が絵として描ける限界を遥かに超えます。

写真と写実絵画、どちらもリアルな像を作るという目的は同じと言えます。

誰でも簡単に映像を記録できるこの時代、それでも眼で見えている像を自らの手で作り出そうとするのは元々人間が持つ一つの本能と言えるのかもしれませんね。

スーパーリアリズムについて詳細解説した記事はこちら↓↓

スーパーリアリズムとは!?デッサンとの違いとは!?詳細に解説したコラムになります。こちらもご一読頂けますと幸いです。

スーパーリアリズムとは

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保谷スーパーリアリズムクラス 教室開校日

毎週月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日
午前10:00 ~ 午後14:30
午後19:00~ 22:00

毎週土曜日・日曜日
午前10:00~午後22:00

※120分以上の授業となり当クラスは中学生以上を対象としていますが、集中力に自信がある子やとことん鉛筆画が好きな小学生の方であれば受講可能です。

予約制となります。ご興味のあるかたは以下申込フォームかお電話にてご連絡ください。

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